VFO2019年03月25日

3月19日付ブログのオールバンドSSB送信機に外付けするVFO(可変周波数発振器)として製作したもの。ケースは摂津金属工業より発売されたVFOケース。これは糸掛けのダイヤルを備えた鉄製のケースでVFOやプリセレクタなどの補器を組むのに適していた。当時二千円弱位で売られており、自作用途には安くて頑丈で便利なケースだった。最初は開局時にAM送信機用VFOとして真空管で組んだがその後SSB送信機用のVFOにするため一から作り直した。LC発振回路はトランジスタ化し、水晶発振器と混合してヘテロダインミキサー式のオールバンド周波数のVFO出力を得ている。この出力信号を送信機のミキサー回路に供給する。LC発振周波数を低く狭い可変範囲にとり、温度補償を行い、発熱もない筐体のためアナログ方式でありながらも極めて安定な周波数出力を得ることができた。現在一般的に使われるPLLやDDS方式の安定度にそれほど劣らない実用性を確認できている。