車の充電制御2019年03月03日

家の車を使う頻度は少なめだが、そのために困っていることがある。バッテリーがすぐだめになること。車の燃費向上のために今の車は充電制御が普通に行われている。これは、僅かでも燃費を向上させるためにオルタネータの発電電圧を制御する方法。始動直後や必要な時以外は充電せず、常にバッテリーを不足充電状態で使う。運転中も充電していない時間が多いためオルタネータの発電量を減らせてエンジン負荷を僅か小さくできる。しかし鉛バッテリーは満充電に近い状態で使うのが本来望ましく不足充電状態が長いと寿命は低下する。満充電で使えば充電電流も小さくて済むので旧い方式はそれなりに合理的である。一方、充電制御方式では充電は大電流で短時間に行われるために専用の高価なバッテリーが必要となり、寿命も短めである。それでも車を常時使う人はよいが、あまり使わない人はバッテリーの寿命が従来よりも激減する。即ち多様な使われ方に対応しにくくなってきている。結局、僅かなカタログ燃費を向上させるために消費者はバッテリーの交換頻度増を余儀なくされる。廃棄されるバッテリーの増加により環境負荷も増える。見かけの燃費向上のために逆に環境を悪化させている。経費的にも低減できる燃費より高価な充電制御専用バッテリーの買い替え経費のほうが遥かに上回るだろう。新技術と呼ばれているものの中には優れたものばかりではなく、見かけの測定値やカタログ値を上げるだけのために消費者にかえって負担を強いる粗悪な新技術も多いような気がする。