DXCCを申請する2023年01月11日

アマチュア無線では交信した地域や局数の条件を満たせばアワードと呼ばれる証明書を受けることができる。数あるアワードの中で世界的に最も権威があって人気の高いのがARRLの発行するDXCCアワード。DXCCは世界の国や政治的・地理的に区別された現在340の地域区分をエンティテイと呼んで、それらの地域との交信が証明されれば地域数に応じたアワードを受けられる。
これまで長年アマチュア無線を続けてきて、交信した地域や局数もそれなりに増えたが、アワードというものはまだ一つも貰ったことがない。折角交信証も集まったのでこの際DXCCを申請してみようかと思い立った。昨年末にLoTWという電子的交信証明システムを見たら自分の交信エンティテイが現存地域数で298になっていたので、重い腰を上げてDXCCの申請をしてみた。LoTWは電子システムなので集計や証明は正確で速く、申請後すぐに初めてのDXCCの証明を得ることができた。
LoTWに含まれない古い交信などはQSLカードと呼ばれる紙の交信証でも証明可能であり、それらをチェックしてみたらLoTWだけでは得られない残り42エンティテイのうち41エンティテイまでは所有していることが判った。もちろんそれら全てが認められるわけではないが合計で現存全340エンティテイのうち最大で339まで達する可能性はある。
昔はLoTWなどという便利なシステムがなく、全て紙の交信証ベースだったから今より手続きは遥かに大変だったようだ。紙の交信証のチェックは厳格で1枚ずつVerifyが必要である。現在は紙の交信証の全数チェックもJARLが代行してくれる。そこで1月になって41エンティテイの紙交信証の追加申請作業を始めた。
申請手順はARRLのオンライン申請サイトでのデータ作成と申請作業を行い、並行して紙の交信証をJARLに送って誤りのないことを証明してもらう。ARRLのサイトは全て英語でうんざりするほど面倒臭いし分かりにくい。そこでDXCCを長年続けている茨城のJH1OCCにメールで聞きながらなんとか申請作業を完了させることができた。ただ仕組み上まだLoTWによるエンティテイ数と紙での追加申請分が問題なく結合できるのか不確かだ。また紙交信証のチェックで不適となる可能性も高いので、結果がどうなるのかは分からない。
でも結果がどうあれ長年挑戦したいと思って出来なかったDXCCの申請を実行できただけでも一歩進めた気がする。

DXCCを申請する(2)2023年01月16日

LoTWで最初のDXCCを得た後、紙QSLカードの追加申請をオンライン申請で行ったが、眠い中ろくにチェックしなかったため2つの痛恨のミスがあった。一つは消滅エンティテイの1枚。DXCCでは現存エンティテイだけでなく消滅した過去のエンティテイも別カウントされるので自分のところにあった僅かな消滅分のQSLカードも追加申請した。しかし申請時に何を勘違いしたのか、この一枚は消滅エンティテイではないと思い込んでしまい、申請データから外してしまった。これは申請後見直したら有効であることに気が付き、自分の迂闊さを後悔した。
オンライン申請後、紙QSLカードをJARLにVerifyのため11日に郵送したが昨日15日には返送されてきた。4日で郵送日数含んで返って来るとはその処理の速さに驚いた。
しかし送られてきたチェック結果を見ると現存エンティテイのQSLカード申請分41枚のうち1枚が失格だった。原因は日付のデータ記入ミス。結局有効な現存分は40枚に減った。JARLでのチェックは申請した紙QSLカードデータと紙QSL実物が一致しているかどうかを確認するだけのものだから、この後のARRLでのデータチェックでARRLが有効と認めていないものが別途省かれる可能性は残っていて最終的には更に減るだろう。現時点では現存分1枚と消滅分1枚をミスにより無効にしてしまったので後日面倒でも再申請をする必要がある。
今回は初めてとは言え、失敗だらけだった。老化により記憶力が著しく低下したが、記憶力の低下は重要な判断力も狂わせる。これを回避するには思い込みによるショートカットを排除して確実に見直し確認をするしかないと反省させられた。