人間も磁気を感じることができるという研究結果2019年03月21日

渡り鳥などは地磁気を感知して行き先の方向を判断していると言われているが、人間も地磁気を感知できるという研究結果が東大やカリフォルニア工科大の共同チームより発表された(eNeuro掲載論文、産経新聞、LiveScience)。 人間が地磁気を感知できる可能性については以前より議論されていたが、今回の研究ではその証拠を見つけたという。研究では34人の成人に大型コイルを設置した暗室に入ってもらい、暗室内の磁場を変えならが被験者の脳波(アルファ波)を測定したという。その結果、暗室内の磁場の変化に応じて脳波の反応が変わることが分かったそうだ。(スラド 3月20日付け)

以前、東北大学でジャイロ(コマ)の回転方向の正逆を変えると重力が変化するという研究論文が出されたことがあった。それは測定に使った電子秤がジャイロの駆動モーターによる磁気ノイズの影響を受けたことによる誤りだった。今回も磁場変化が脳波センサー系に影響して誤測定されたということはないのだろうか?もちろんそんな初歩的なミスはないとは思うが、磁場を変えて脳波への影響を検出するのは極めてデリケートな実験。どうやって脳波センサーへの磁界による影響を除去できたのか?の方が興味がある。