IQとは?2019年03月15日

先日テレビで知能指数(IQ)188と評価された青年が出ている番組を見た。一体IQとは何だろうと思ってしまう。精神年齢を実年齢で割って100倍したものだけれど精神年齢自体そもそも胡散臭い。人間の精神年齢など経験上20歳を過ぎればほぼ一定に飽和すると考えられる。子供の頃に受けた知能テストの値が高かったとしても20歳になれば並の人になると考えてよいのではないだろうか?
IQ188はアインシュタインやダビンチに並ぶなどと持ち上げていたが、そもそもアインシュタインやダビンチが知能テストを受けたわけではないだろう。彼らの業績から逆にIQを推定したに過ぎない。つまり過去の業績のずば抜けた歴史上の偉人は高IQに違いないと決めつけている。このような手口でIQに権威があると見せかけるだけのトリックに過ぎないと考えるのはうがち過ぎだろうか? 想像するにアインシュタインが本当に現代の知能テストを受けていたら結果はずっと低く出ていた可能性もある。知能テストは合理的な考え方や知的判断力、図形認識力の高さを見るような問題だったと思う。IQの高い人は確かにそのような分野では高い潜在能力を持つので有能ではあるのだろうけれど、それは人間の一部の能力を単に測った結果に過ぎない。どのような人間でも必ず得意な能力を持った側面がある。それがたまたま測定テストと合致していたかどうかで結果が分かれるだけではないだろうか?
子供の頃IQが高かったことを並の大人になってもまだ引き摺っているのは悲劇である。そのような人は幻想の世界から早く抜け出してほしいと願う。