五輪会場の人工降雪実験2019年09月17日

日本人のレベルがここまで低下しているとは思わなかったというニュースだった。
9月13日、東京五輪大会組織委員会が人工雪を降らせる実験を行った。暑さ対策として東京の海の森水上競技場で氷300㎏を粉砕して雪を降らせた。結果はこの日の気温25.1℃に何の影響も与えなかった。

大雑把に試算してみると、0℃の氷300㎏を0℃の水にする時の融解潜熱は約10万kJであり、0℃の水300㎏を25℃に上げる顕熱は約3万kJだから合計で13万kJである。この熱量をエアコンの冷凍能力と簡単に比較してみる。エアコンで1時間当たりの冷却熱量13万kJを得るには約36kWの能力を要する。成績係数(COP)を4とすれば9kWほどの消費電力のエアコンを1時間ほど働かせたものに相当する。これは大きめの家庭用エアコン数台分か業務用エアコン1台程度の冷却能力に過ぎない。この程度の能力でどうやって開放的な五輪会場の気温を下げようというのだろうか?こんな馬鹿げた実験に税金を無駄に捨てている組織委員会とは一体どんな組織なのだろうか?日本が今後、国力を低下させて世界の最貧国へと向かう未来が見える気がする。

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