地球環境問題2019年09月27日

スウェーデンの16歳の高校生グレタさんによる国連気象サミットでの演説が世界で話題になっている。その一部を抜粋「We are in the beginning of a mass extinction. And all you can talk about is money and fairytales of eternal economic growth.:私たちは絶滅に差し掛かっているのに、あなたたちが話すのは金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけだ」 大人の一人として確かにその通りと認めざるを得ない。
今、世界人口の10%の富裕層だけで個人消費による温室効果ガスの50%を排出しており、その一方世界人口の半分に当たる貧困層の排出量は10%以下に過ぎないという。恐らく私たち日本人も多くの温室効果ガスを排出する上位にいるのではないだろうか。産業革命以降世界の平均気温は約1℃上昇しており、このまま何もしなければ2100年には4℃を超える。2015年のパリ協定ではこれを2℃以下で可能な限り1.5℃に抑えることを目標とした。この目標に対し何も行動しない大人たちに対しグレタさんは冒頭の言葉を投げつけた。人類は商業主義による経済競争に明け暮れて環境を顧ないで来た。自由経済競争は資源を枯渇するまで掘り続け、環境を蔑ろにして人類を滅亡へと向かわせている。ソ連の社会主義が崩壊したとき、人々は資本主義の勝利を一時感じたが、その資本主義による経済成長は必ず行き詰まる時を迎える。経済優先による環境破壊は思ったよりも早く迫っている。社会主義の崩壊によって唾棄されたマルクスの資本論だが、持続可能な社会システムの再構築という点で見直されてきているようだ。いまのままの社会・経済システムで平均気温の上昇を1.5℃に抑えるのは不可能であり、全く新しい社会システムや価値観に変わることが必要になるだろう。それがどんなものなのかは想像がつかない。日本では3.11の大地震により原発による発電がほぼ不可能になってしまった。しかし再生可能エネルギーによる発電も温暖化対策としての効果に疑問がある。温暖化ガス抑制という点で原発は強力な手段の一つであり、恐らくこれ無しでは温暖化抑制が不可能だろう。悪魔の火である原発でなければ温暖化には対処できないという不条理を日本国民が直視しなければならない選択の時が来るのかもしれない。また、スーパーなどの駐車場でエンジンをかけっ放しの車のなんと多いことか。いっそガソリンの価格を今の10倍にしたら少しは抑制できるかなどと不遜なことを思う今日この頃である。

コメント

_ 福原政一 ― 2020年01月01日 17:15

寺内さんへ、年賀状に書いてあった『ブログ』拝見!寺内さんによる寺内さんらしさ満載のブログ内容。寺内さんの脳内をちょっぴり垣間見た思いです。それから、私も「自学ノート(HNK」見ました。時計屋の社長の対応が印象に残りました。

_ JA1WWE ― 2020年01月02日 12:33

福原さんコメントありがとうございます。
たまに勝手に書いているだけなので読んだ人は呆れて二度と来ず、誰も読まないブログになってしまいました。気が向いたらまたコメントしてください。

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