電球切れ2020年03月31日

今度は浴室の電球が切れた。スイッチを入れた瞬間点灯し、直ぐ消えた。普通の電球はフィラメントを使っており、冷えた状態では抵抗値が低いためオン時にラッシュ電流が流れる。この瞬間が一番切れやすい。自動車のウインカランプなどでは点滅の滅状態でもアイドリング電流を流してこのラッシュ電流の発生を抑えている。真空管の傍熱ヒーターでも直熱フィラメントでも同様で、昔は真空管の寿命を上げるためラッシュ電流を抑制する工夫をすることもあった。また、フィラメントの電圧―電流非線形特性を利用して電流の安定化制御素子として使うこともあった。浴室では防滴のため電球が密閉された筐体に収容されているから熱が籠って温度が上がりやすく、電球の寿命を下げる要因になる。このような用途では電球型蛍光ランプやLEDは温度上昇に弱いことも多く、あまり向いていない。普通の電球が一番合うようだが、現在は生産も殆どされておらず、店の在庫も少なくなって入手しにくくなっている。今回はたまたま家の中に保管してあった40Wの電球を探し出して入れ替えることが出来た。これまでが60Wだったから若干暗いが差支えはない。それに40Wに下げることで発熱も減るため寿命の向上が見込めるし、電気代も減って都合が良い。これからもっと先には代替としてLED電球しか手に入らなくなりそうだが、用途によってはフィラメント電球の方が向いていることも多いため、製造中止されるのは残念である。電気部品はランプだけでなく、トランジスタや抵抗やコンデンサ等々あらゆるディスクリート部品が手に入らなくなって行く。手に入るとしても選択肢は昔に比べて著しく狭くなっている。昔はいくらでも低価格で手に入った電子部品が今はどんどん入手困難になり、電子回路の自作や実験のための部品入手も年々難しくなってきている。だから今の子供たちは電子工作に興味を持つものも少なくなっているようであり、これが将来の日本の技術にどういう影響を与えるのか気になる。

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