LED電球を使ってみる2021年12月09日

自宅の照明は時代遅れでいまだに蛍光灯と白熱球ばかりである。長い間電気スタンドに用いている電球形蛍光灯がそろそろ寿命のようなのでLED電球を初めて買ってみた。電磁ノイズが心配なのでこれまでLEDは避けていたが、値段の安いものなら試してみても良いだろうとオーム電機の60W電球相当のものを買ってみた。価格は税込で398円と非常に安い。型番はLDA7L-GAG28というもの。
早速取り付けて点灯し、電磁ノイズを調べてみた。短波帯を聞いてみた限りでは特にLED電球からのノイズらしきものは見当たらなかった。しかしこれは外部アンテナで聞いているために検知できないのかもしれないと考えて、条件の厳しい室内アンテナのFM/AMラジオでさらに調べてみた。これまでの電球形蛍光灯でもFMラジオに混入するノイズが多かったが、今回試したLED電球ではそのようなノイズが全く感じられないのに驚いた。FMだけでなくAMの色々な放送を聞きながらライトをオンオフしてみたが全く差異を感じない。これは予想外に良い結果だった。最近はインバータ式電気器具やLED照明らしきものからの短波ノイズが酷くて悩みの種である。LED自体は直流駆動なのだが、家庭用交流電源から供給するために変換に伴う電磁ノイズが宿命的なものとなっている。今回試したオーム電機のLED電球は低価格商品であるにもかかわらず電磁ノイズ特性が極めて優秀である。内部の電源回路については分からないが適切なノイズ対策がなされているのだろう。電磁ノイズは不可避なものではなく、メーカーの考え方次第で完全な対策が可能であることをこの製品が証明している。これまでの日本の電磁ノイズ基準はメーカー保護の視点ばかりで非常に緩いものであり、巷にはあらゆる電磁ノイズが溢れている。恐らく自社の製品が放射する電磁ノイズのスペクトルやレベルを測定さえしていないメーカーが多いのだろう。
メーカーがその気になれば低コストで電磁ノイズは抑えられることをオーム電機のLED電球が示してくれている。

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