オーディオラックを作る2020年12月02日

自作の真空管アンプの動作チェックをしたら6CA7のアンプの電解コンデンサから液が漏れて壊れていた。代替部品を手に入れないと使えそうにない。次に別の6GB8のアンプの方もチェックしてみたがこれはまだ大丈夫だった。やはり長く使っていないとコンデンサ類は傷みやすいようだ。しかし今は置く場所がなくて実験的にしか使えない。そこで収容ラックを作ることで常時使えるようにしたい。既存のラックは高さが低く管球アンプが置けないので今日はその上に重ねるように置く追加ラックを作ってみた。棚板は物置にあった棚板750x400mmを使い、その四隅に丸棒を切った長さ200mmの足を板の上から木ねじで係止しただけの簡素なもの。かかった費用は大きなM6x50mmの木ねじが90円のみ。強度的には心配があるが力を加えてみた感じではなんとかいけるか。早速物を置いてみたので写真に撮った。一番上にプレーヤ、その下に6GB8のパワーアンプ2台、さらに下がプリアンプ。部屋が狭いため物だらけになるのが嫌だが今まで置き場所がなくて困っていた問題は解決した。しばらくこのまま使って耐久性や使い勝手を確認したい。しかし丸棒をのこぎりで4本切り出しただけで手指がこわばってしまうのには参った。腕の筋肉が思ったより衰えているようだ。

ふたご座流星群2020年12月14日

今年のふたご座流星群の活動は12月14日午前10時頃に極大を迎えると予想されている。13日夜から14日の明け方にかけて多くの流星が見られるということだが家の周囲が明るいせいで見るのは難しい。そこで代わりに流星散乱通信をやってみようと思い立った。流星散乱というのは、流星が大気圏に突入したときに発生する熱で周囲の電子を電離させ、それが電磁波を反射することで小さな局所的電離層のような作用をするというもの。しかし電離している時間は秒単位という短さのため一瞬しか成立しない儚いものである。このような短時間の交信に使われるようになったのがmsk144というディジタル通信モード。これは例えば10秒送信10秒受信を繰り返すことで一瞬の電離電子の反射を利用するもの。周波数は反射しやすい50MHzバンドが良く用いられる。私はこれまで流星散乱通信というものをやったことがなかったので果たして自分にも出来るか興味もありトライしてみた。周波数50.260MHz、設備は貧弱なもので古い低性能PCと出力50Wにアンテナはダイポール。13日夕方6時頃から机にかじりつき、2時間くらい受信し続けてやっとそれらしき信号が一瞬聞こえてきた。何度も呼んでみたが全く応答なし。夜10時を過ぎてやっと秋田県のJA7KPIと交信成立。その後北海道のJA8CARとも交信できた。一回の交信はスムーズでなく、流星の突入した一瞬だけ信号が強くなり、数秒後に消えてしまうため次の流星突入まで何度も送信受信を繰り返してやっと交信成立になる。たわいのないものであるが自分にとっては初めての経験で面白かった。流星のほうは結局見ることが叶わなかったけれど、代わりに流星の存在を感じ取れた一夜であった。

門扉が開かない2020年12月31日

私の家の門扉は取っ手を押すと開くようになっているが、今日いくら押しても開かなくなって大いに困った。鍵が掛かってしまったのかと思って鍵を入れてみたが鍵は開いていた。そこで取手部分の機構が壊れたのかと思い、よせばいいのに取手機構を苦労して外し、分解してみた。取手には扉をロックする爪が付いていて、鍵を掛けてなければ取手を押すと爪が引っ込んで扉のロックが外れる機構になっている。分解しても特におかしいところはないので組み直し、再度取り付けてみた。すると扉は押せば開くようになった。特に何もしていないのに直ったのが気持ち悪かったが直ったのならいいやと判断。しかしその後観察していると強めの風が吹いただけで扉が開いてしまう。再び機構部を分解し、今度は構造をよく調べてみた。するとロック構造は思ったより巧妙にできていて機構学の見本のようだ。鍵を掛けて爪を動かなくする機構の他に、普段は爪を動かなくするストッパが別にあり、これによって扉が押されても開かない構造になっていることがわかった。そのストッパは取手を少し押すとその力でストッパが外れるようになっている。最初に分解組付けしたときにそのストッパを押しているコイルスプリングが外れてしまったためストッパは常にロックされず、扉が押されただけでいつでも開いてしまう状態になってしまったと判明。何のことはない、分解により壊してしまっただけだった。しかしそうすると最初に分解し再取り付けしたことで何故扉が開くようになったのかという疑問が生じた。そこで爪の動作を観察すると爪はストッパが外れた状態で扉を押すと全体が倒れるように回転して爪を引っ込めるようになっている。爪の回転軸から扉を押す力Fの作用点までの距離をRとした場合の爪を回転させるトルクはFxRで表される。一方爪が引っ込まないようにばねが設けられており、このばねによる反対トルクをTとした場合、FxR>Tにならないと爪は回転せず扉を開くことができない。扉の取り付け状態を観察するとクリアランスが小さく、Rも小さくなっていることが判った。このためFxRが小さくて爪の保持トルクに抗しきれず爪が引っ込んでくれない状況と判明。取手機構にはもともと問題はなく、それを確認もせず分解して壊してしまったことになる。真の原因は単に扉のクリアランスが変形などにより小さくなっていたためロック爪を引っ込めるためのトルクが不足したことによるものだった。余計なマッチポンプで半日費やし、真の原因の対策は10分ほどで済んだ大晦日だった。
但し扉のクリアランスが小さいと開かないという爪ロック構造の設計はやや問題があると言える。この問題を起こさない製品設計としては扉のクリアランスをCとするときRーCが十分大きいように爪の回転軸位置を決めることでCのばらつきに対する感度を下げることだろう。