名前の英語表記について2019年06月13日

もう先月の話になるが、河野外相が日本人の名前の英語表記を日本語の姓名順にしろと言い出した。これは中国や韓国の慣習と同じにしたいということだ。ここで中国や韓国の真似をするなと言うつもりはないが、少なくとも外相の言うことではない気がする。外務の諸問題について真剣に取り組んでいればこんなことを考えている暇はないだろう。さて、名前の英語表記についてだいぶ前から変わってきたことは感じていた。ラジオの英語講座などでも日本語の姓名順で名前紹介をしているし、論文などの英語表記も姓・名の順になっている。若い人たちは英語表記を姓・名の順にするのが普通になってきたのだなと理解はしているからこれが今後の方向性なのだろう。自分たちが子供だった頃は名・姓の順にすると教えられて育ってきた。外国人にもこれまで日本人は名・姓の順で言うと理解されている場合が多いので変えるのは混乱が生じるだろう。そもそも英語表記は外国人に自分の名前を知ってもらうためのものであり、折角定着させておきながら又ひっくり返して分からなくするのでは本末転倒である。大体日本人は他を気にし過ぎる。イソップ物語で他人の言うことに踊らされて二転三転しロバを川に落とす親子の話を思い出す。他人と自分の習慣が違うのは当たり前であるのと同じように、他国と日本の慣習が同じである必要はない。そもそも姓名を逆に英語表記したことも節度のない日本人の先進国への追従体質から来ている。しかし、そういうところもまた日本人の長所でもあった。明治から急速な発展を遂げたのも日本人の節操のなさが功を奏しているのかもしれない。そんなわけで個人的にはどうでもよいのだが、気まぐれに慣習を変えて混乱させるのはなるべくやめて欲しいというのが本音だ。

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