SDGs2021年01月09日

SDGsは2015年9月に国連で策定されたSustainable Development Goalsの略語で「持続可能な開発目標」と訳される。時々目にする言葉ではあるが日本ではあまり認識度が高くないようだ。自分自身これまで大して関心を持ってこなかった。SDGsの目標には、持続可能な開発、貧困をなくす、質の高い教育、性的平等、持続可能な経済成長、持続可能な生産と消費、継続可能な都市と人間の居住、気候変動への行動、生物多様性の保護、国際的不公平の是正、平和な社会などを全人類のゴールにしようというもの。しかし残念なことに日本人のこれらのゴールに対する意識は世界各国の中でも低く留まっている。日本は第二次大戦後奇跡的な経済復興を遂げて豊かな国になったが、栄える国は必ず衰亡するという歴史の通り国力は急速に低下しつつある。豊かさは国民に勤勉意欲を低下させる。この国は今や頑張らなくても困らないし何とか食っていけるという弛緩した意識で覆われた所謂ぬるま湯状態にある。だからSDGsの目標を見ても共感はするが自分たちの事としての切実感がなく現実に行動しなければという意識は生まれず、国民の関心も薄い。
この人間による開発がもたらす持続性への脅威に加えて昨年から新型コロナ感染病の脅威が加わった。一方、日本という国は昔から災厄に見舞われ続けてきた。方丈記には疫病や嵐、地震、争いなどあらゆる災厄に襲われたことが記されている。今の時代になってやっと一時の安堵が得られているとも言えそうだがそれでも感染病や地震や気象災害は相次いでいて昔と変わらない。ぬるま湯の社会は互いに共感することで満足しているだけで、意識を変えていくのに必要な異質な事や驚異には興味を持たなくなりやすい。そして新型コロナの問題の出現によりSDGsに対する関心はさらに薄れそうである。しかしもっと長い目で見ればSDGsに真剣に目を向けてみることの大事さに気づくだろう。

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