原発事故と甲状腺がん2019年06月01日

東京電力福島第一原発事故後当時十八歳以下だった福島県内全ての子どもを対象とした甲状腺検査で、二〇一四、一五年度に実施した二巡目の検査で見つかったがんと被ばくに関連性がないとする中間報告を、県が設置した専門家による部会がまとめたことが三十一日、関係者への取材で分かった。被ばく線量が高いとがん発見率が上がるといった相関関係が認められないことなどが理由。(東京新聞6月1日付けより)

福島では子供の甲状腺がんはこれまでに、確定者179人、疑いのある人が223人もいる。通常では甲状腺がんは100万人に1~3人と言われており、福島での発見率の高さは異常である。たしかに大規模な調査であるため、発見率は通常よりも高くなると考えられるがそれを勘案しても高いのではないだろうか。今回の中間報告では、地域を細かく分別しての被ばく量とがん発見率との間に相関関係が認められないことから、福島で見つかった甲状腺がんと事故による被曝は関連性がないと結論付けている。この結論が正しいかどうか解析した内容が分からないので何とも言えない。しかし本当にそれだけで結論付けて良いのだろうか。この結論が正しいならこれまでの甲状腺がんの発見率の異常な高さは何故なのか。この種の分析は国などの都合により恣意的な結論を誘導することができる恐れはないのだろうか?

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