ワクチン追加接種について2022年07月08日

65歳以上向けの4回目のワクチン接種案内が市役所より届いた。イスラエルでの4回接種結果はオミクロン株BA1に対して60歳以上では感染防止効果が接種直後で2倍。しかし50日経過以降では効果がほぼゼロとなる。一方重症化防止効果は40日後で4倍。2か月後で3倍と効果が持続している。高齢者の重症化を防止するために政府は4回目の接種を決めた。
現在感染者の増加が始まっており、予測では8月中旬には第7波で東京でも1万3千人/日以上の感染者数が見込まれる。このためにも高齢者の4回目接種を急ぐという姿勢のようだが、第7波はオミクロンのBA5という変異株に置き換わっている。BA5は抗体をすり抜ける力が強いため感染力が高く、ワクチンの効果はさらに弱まってBA1への効果の3分の一程度らしい。第6波はBA1や2によるものであり、第7波はBA5が主体になると見られる。このような状況で効果の薄い4回目接種をする意味が本当にあるのか?むしろ頻繁なブースター接種の繰り返しによる免疫系への弊害が心配になる。
なぜ行政が高齢者に4回目接種を進めるのかの真意について考えてみた。
1. 重症化抑制・・・これは一応納得できる理由である。
2. ワクチンを購入し過ぎて捨てるのは問題になるのでどんどん使ってしまおう
3. 行政がコロナ対策を真面目にやっている感を示すため
4. 高齢者なら免疫系に異常が出ても構わないし高齢人口を減らす効果がある
5. RNAワクチンの連続接種の影響についてデータ取得したい
等々、1以外は穿った見方になるがいずれにしても同じワクチンを何回も打ってそう効果が続くはずもないだろう。一方接種を繰り返すことによる弊害はどうしても増加して行く。この辺でワクチン接種継続の是非について立ち止まって考えてみたいところだが、第7波はもう始まっていて避けようがない。少しでも重症化を抑制できるならここは素直に接種をしておくべきか悩みどころである。