嶋津輝 ― 2026年03月16日
NHKラジオ深夜便のインタビューでこの人の名前を知った。
2026年1月の直木賞受賞者。40代になって小説作法を講座で学んで短編を書き始めたという遅咲きの花。この人の生き方に興味を覚えたので、直木賞受賞作ではなく初期の短編を読みたくなった。
初期作品を図書館で探したら「スナック墓場」という表題の短編集を見つけたので借りて読んでみた。最近は小説も読まなくなったのだが、短編なら大丈夫かと思って読み始めた。
店には婆さんとおかめと軍曹しかいないがなぜか流行っているスナック、製造ラインの女性従業員たちの友情、女中志願の姉と指の無い妹、洗濯物を沢山持ち込む女性客、など市井の人達を主人公にした7つの短編。どれも面白くて一気に読んでしまった。
最近は記憶力が非常に悪くなってドラマなどを観ても殆ど内容が覚えられなくなった。しかしこの7つの短編は読み終わった後ちゃんと思い出すことができる。久しぶりに脳が活性化したのだろう。これらの短編は特別な事件が起きるわけでもない日常の一角を描いているだけのものだが、登場人物は清廉な人達で、しかし独特な一面も持っている。
その少しの謎を基にしたエピソードが興味を引く。
この筆者は小説家としては年齢の割に新進気鋭の人であるが、ベテラン以上に優れた心の描写や表現力と構想力を持っている。天性のものだろうが、小説家になる前は色々な仕事をやったというから、そういう経験がバックボーンになっているのだろう。次はこの人の直木賞受賞作も読んでみたい。久しぶりに期待できる小説家が出現したという思いだ。
2026年1月の直木賞受賞者。40代になって小説作法を講座で学んで短編を書き始めたという遅咲きの花。この人の生き方に興味を覚えたので、直木賞受賞作ではなく初期の短編を読みたくなった。
初期作品を図書館で探したら「スナック墓場」という表題の短編集を見つけたので借りて読んでみた。最近は小説も読まなくなったのだが、短編なら大丈夫かと思って読み始めた。
店には婆さんとおかめと軍曹しかいないがなぜか流行っているスナック、製造ラインの女性従業員たちの友情、女中志願の姉と指の無い妹、洗濯物を沢山持ち込む女性客、など市井の人達を主人公にした7つの短編。どれも面白くて一気に読んでしまった。
最近は記憶力が非常に悪くなってドラマなどを観ても殆ど内容が覚えられなくなった。しかしこの7つの短編は読み終わった後ちゃんと思い出すことができる。久しぶりに脳が活性化したのだろう。これらの短編は特別な事件が起きるわけでもない日常の一角を描いているだけのものだが、登場人物は清廉な人達で、しかし独特な一面も持っている。
その少しの謎を基にしたエピソードが興味を引く。
この筆者は小説家としては年齢の割に新進気鋭の人であるが、ベテラン以上に優れた心の描写や表現力と構想力を持っている。天性のものだろうが、小説家になる前は色々な仕事をやったというから、そういう経験がバックボーンになっているのだろう。次はこの人の直木賞受賞作も読んでみたい。久しぶりに期待できる小説家が出現したという思いだ。
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