太陽活動状況2025年7月2025年08月03日

太陽の黒点数は平均10.7年程度の周期で増減し、太陽活動と密接に関係している。
現在は黒点数周期の25番目。サイクル25の活発な太陽活動領域にある。

6月はX級のフレア爆発が2度発生し、地磁気も乱れる日が続いた。直近では静穏な日が続いている。

現時点までの黒点数推移はグラフ#1のように昨年10月に6か月移動平均の極大値に達した後単調に減少を続けている。報道などを見ると2025年7月頃が黒点の極大期と書かれていることが多いが、実データでは既に極大から10か月も過ぎており、このまま数年先の極小期に向けて減少を続けていくだけだろう。

黒点数移動平均の極大値は2024年10月に160.9に達した後減少傾向を維持し、現時点での予想黒点数は115程度にまで落ちてきている。サイクル25は当初最大移動平均黒点数115程度の低調なサイクルと予測されていたが、蓋を開けてみると黒点数は160.9と予想を遥かに上回る活発なサイクルであったと言える。これは経験的に奇数サイクルの方が偶数サイクルよりも黒点数が高くなることも要因の一つだろう。

次のサイクル26の極大期は2035年頃であり、今サイクル25が自分の経験できた最後のサイクルとなるだろうが活発なサイクルを体験できて幸いであった。




#1: Solar Terrestrial Activity Report , August1.2025