晩秋の蚊2024年11月27日

1日の最低温度が外で7℃位、家の中で15℃位の季節になった。
この温度でもまだアカイエカらしき蚊が活動している。窓を閉めていても外の蚊は生き残りのため、玄関ドアの開閉の隙を縫って家の中に入ってくる。一旦侵入すると窓も網戸で遮蔽されているため外に出ていくことはなく、家の中に棲み続ける。このままだと夜寝ている時に血を吸いにやってきて厄介なので何とか始末したいが中々難しい。
昔は家が開放的で断熱も悪かったせいか秋になれば家の中からは消えた気がする。今時の家は密閉性と断熱性が良いので蚊にとって絶好の冬眠場所になった。
家の中の蚊は普段壁などに張り付いているが見つけるのは困難。ただ白い部分に止まる蚊は比較的見つけやすいが黒っぽい部分に止まっているのはまず発見できない。蚊によって好みがあるようで、白い部分に止まる蚊は逃げてもまた白っぽいところに止まる傾向がある。黒い部分に止まったほうが生き残りのチャンスが増えると思うのだが何故かそうとは限らないようだ。
壁に止まった蚊を手で潰そうとしてもまず逃げられる。これは蚊に近づく手による風の動きか体温による赤外線をキャッチして俊敏に逃げるようだ。うまく押さえ込めても掌の凹みの間に入ってすり抜けてしまうので、手ではなく雑巾のようなものを押し付けたほうが捕えやすい事を経験で学んだ。室温が下がると蚊の動きも鈍くなるので捉えやすくはなるがそれでも簡単には行かない。スプレーのようなものがあれば羽を濡らすことで簡単に落とせる。掃除機で吸い取るのも一方法。電気蚊取は除虫菊の成分と同じものを蒸散するが、弱いので蚊が逃げる程度の効果しかない。
蚊は普段目に映りにくいが、一匹いるということは数匹以上いると考えたほうがよい。蚊の活動する気温は20度以上と言われているが15℃程度でも飛び回れる。更に室温が低下すると完全に活動を停止して家の中の暗い部分で冬眠するようである。以前、綿埃の中で冬眠している蚊を偶然発見したこともある。
見つけるには普段注意深く周囲の壁などを観察するしかない。室温20℃近くになると活動度が上がるので耳の近くを飛ぶ蚊の羽音で存在が判る。このような時は必ず近くに止まるので発見しやすい。
かくして蚊と人間の闘いは続く。