ふたご座流星群2020年12月14日

今年のふたご座流星群の活動は12月14日午前10時頃に極大を迎えると予想されている。13日夜から14日の明け方にかけて多くの流星が見られるということだが家の周囲が明るいせいで見るのは難しい。そこで代わりに流星散乱通信をやってみようと思い立った。流星散乱というのは、流星が大気圏に突入したときに発生する熱で周囲の電子を電離させ、それが電磁波を反射することで小さな局所的電離層のような作用をするというもの。しかし電離している時間は秒単位という短さのため一瞬しか成立しない儚いものである。このような短時間の交信に使われるようになったのがmsk144というディジタル通信モード。これは例えば10秒送信10秒受信を繰り返すことで一瞬の電離電子の反射を利用するもの。周波数は反射しやすい50MHzバンドが良く用いられる。私はこれまで流星散乱通信というものをやったことがなかったので果たして自分にも出来るか興味もありトライしてみた。周波数50.260MHz、設備は貧弱なもので古い低性能PCと出力50Wにアンテナはダイポール。13日夕方6時頃から机にかじりつき、2時間くらい受信し続けてやっとそれらしき信号が一瞬聞こえてきた。何度も呼んでみたが全く応答なし。夜10時を過ぎてやっと秋田県のJA7KPIと交信成立。その後北海道のJA8CARとも交信できた。一回の交信はスムーズでなく、流星の突入した一瞬だけ信号が強くなり、数秒後に消えてしまうため次の流星突入まで何度も送信受信を繰り返してやっと交信成立になる。たわいのないものであるが自分にとっては初めての経験で面白かった。流星のほうは結局見ることが叶わなかったけれど、代わりに流星の存在を感じ取れた一夜であった。

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