アンテナローテータの故障2020年07月13日

アンテナを回そうとしたら突然動かなくなり、コントローラーがうなるだけになった。ケーブルを外してローテータ側の線間抵抗値を測ってみたが正常範囲のようなので原因はコントローラの方らしい。コントローラを分解してみるとアンテナ方向指示機構の駆動モータ部分のベルト切れであることが判明した。(写真がコントローラ内部の方向指示機構で上に置いたのが切れたゴムベルト、右端はモータ)  
方向指示器はサーボ機構になっていて、アンテナを回すローテータ側にあるポテンショメータ(可変抵抗器)で検出される回転角度に応じた電圧と、コントローラ側にある方向指示針に結合した可変抵抗器による指示針角度に応じた電圧とを比較し、相互のずれが最小となるように指示針の駆動モータの作動をフイードバック制御することで指示針の回転角位置決めをする方式になっている。指示針や可変抵抗器を駆動するための歯車機構はその端部にプーリーがついていて、モーターの回転力をゴムベルトでプーリーに伝達する機構になっている。ゴムベルトの代わりに丈夫な糸を張ってこれにアイドラーを当ててテンションを維持する方法を考えてみたがかなり面倒。またサーボ方式でなく単に電流計を使って位置を示す方法に置き換える手段もあるが、以前のように細かい工作ができなくなったので現在の機構のまま使えるベルトを探すのが一番手軽と判断した。検索をしてみるとこのベルト切れは多発しているようで、ベルトの代替手段も出ていた。S35という線径2㎜内径34.5㎜のゴムのOリングが使えるようなのでホームセンターで探してみたがこのサイズのものは無かった。仕方ないのでネット通販で探したらモノタロウでNOKのS35規格で材質がNBRのOリングが見つかった。価格は1個80円で1個でも買えるが送料は数に関係なく500円なので税込合計638円。何本か買っても総額は大差ないのだがOリングはあまり保存がきかないので1本だけにした。届くまで作業は中断。無事直ってくれるといいが。

追記7月14日  Oリングが届いたので作業再開。金具の4か所のねじを外し、プーリー軸だけ抜いてOリングをプーリーに通して金具を元に戻しモーター軸プーリにOリングをかけて作業終了。テスト結果は以前よりも作動音が小さくなって良好。代替部品なのでどこまで寿命があるか継続観察したい。

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